読書

【読書】『事実はなぜ人意見を変えられないのか 』:どんな自分の主張が正しくても他人を納得させることは難しい

【読書】『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』という本を読んだので紹介します。

人を納得させることは難しい

人間は自分が『見たいと思うことしか』信じることができない

どうも皆さんごきげんよう!

唐突ですが皆さんは『他人を上手に説得できたら人生どんなに楽だろう…』、『事実を話しているのに何故か軽視されてしまう』などで悩んだりはしていませんか?

ちなみに私は悩んでいます。まぁ、正確には悩んでおらず『日常会話における「血液型占いなどの」全く科学的根拠のない話を永遠に繰り返している人たち』と会話をする機会があったため、不思議に感じている程度ですが、

どうして、この人たちはこんなにも『事実無根』な内容を真実として認識してしまうのか、証拠となる数字を見せられたとしても何故それをみようとしないのか?

このようなことを昔から疑問に思っていたのでそれについて書かれた本を探してみたところ今回紹介する書籍に出会いました。

今回は、ターリ・シャロット氏の『事実はなぜ人意見を変えられないのか 説得力と影響力の科学』という書籍を紹介しながら、私が面白いと思ったことや本の内容を一部切り取って紹介していきたいと思います!!

事実はなぜ人意見を変えられないのか 説得力と影響力の科学:ターリ・シャロット(著)

書籍の内容を紹介

書籍全体の構成

まずは、書籍の概要から簡単に説明していきましょう。今回紹介する『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』の章ごとの内容は以下の通りです。

書籍全体の構成

  1. 事実で人を説得できるのか?(事前の信念)
  2. ルナティックな計画を承認させるには?(感情)
  3. 快感で動かし、恐怖で凍りつかせる(インセンティブ)
  4. 権限を与えて人を動かす(主体性)
  5. 相手が本当に知りたがっていること(好奇心)
  6. ストレスは判断にどんな影響を与えるのか?(心の状態)
  7. 赤ちゃんはスマホがお好き(他人)
  8. 「みんなの意見」は本当にすごい?(他人 その2)

では順番に紹介していきましょう!!どぞ!

章ごとの内容を軽ーく紹介します

第一章:事実で人を説得できるのか

事実だけでは人間を説得できない

第一章では主に、『どうして人間は事実によって説得できないのか?』ということに焦点を当てられています。

書籍内では、心理学の実験で確認された『人間は自分の意見を肯定してくれる情報を価値のある情報だと認識し、反対に自分の意見と相反する情報は見ようとしない』という人間の本質について解説されています。

そして、それらを踏まえた上で『どのようにして頑固な相手を説得する方法』を丁寧に解説してくれます。

気になる方は是非書籍を購入して確認してみてください!

第二章:ルナティックな計画を承認させるには?

感情で人間の脳は同期する

第二章では、『一見不可能そうな計画で多くの反対が予想される場面でも「感情」をうまく利用すれば実現可能になる』ということについて述べられています。

どうやら、『人間同士の脳は「ある場面」においては「脳波レベル」で同期する』ということが心理学や脳科学で確認されているらしく、この性質をうまく利用することで他人を上手く説得できるようになるみたいですよ。

実に興味深い。

第三章:快感で動かし、恐怖で凍りつかせる

接近と回避の法則

第三章では、たとえ本当に必要な行動(医療現場での手洗いなど)でも『無関心、面倒臭い』などを理由に全く手をつけてくれないような人が『どうすれば自主的に行動を起こすようになるのか』ということについて書かれています。

実際に読んでみて『職場での部下への指導』や『子育て』の場面で大変参考になるかもなと思いました。

どのような方法か気になりますか?

確か書籍内では『アメとムチ』といった表記があったような気がするのですが…。

うーん。思い出せない(すっとぼけ)!!

第四章:権限を与えて人を動かす

人間は選ぶことで快感を得る

第四章では『自己コントロール感』についてのお話で、『身の回りの出来事において自分に裁量権があるのか、ないのかで人間の幸福感が大きく変わる』という人間の本質をもとに他人との上手な向き合い方を解説してくれています。

この章の内容によると『仕事のにおいて自分のアイデアを発案する際に「上司に一枚噛ませる」とアイデアが通りやすくなるとかなんとか…。

第五章:相手が本当に知りたがっていること

人間は情報を得ることに快感を得る

第五章では、『人間は情報を得ることで快感を得る』という内容ですね。『情報が快感』だなんてあまりイメージできないかもしれませんので、簡単な例を紹介します。

皆さんは、『受験や資格試験の合否』が不正ではありますが事前にわかる機会があったらどうしますか?絶対気になりますよね?確認しちゃいますよね?

このように人間は『自分にとってメリットがあるかもしれない情報を求める本能』がありまして、情報を得た瞬間には大変な快感を脳が覚えるそうですよ。

これを、日常生活やビジネスシーンに組み込んだら…。

私も試してみよ。

第六章:ストレスは判断にどんな影響を与えるのか?

ストレスが意思決定に影響を及ぼす・

第六章では、『ストレスが人間の意思決定に与える影響』についての話がメインです。

どうやら、私たち人間はストレスを感じると『ネガティブな情報』に目が行きがちになり悲観主義になるようですよ。

その結果、私の意思決定も影響が及んでしまって必要以上に慎重になってしまうのだとか。

目の前のチャンスを逃したくない人はこの章だけでも読んでおきたいですね。

第七章:赤ちゃんはスマホがお好き?

人間は思っている以上に他人からの影響を受ける

さて、第七章ですよ!!『赤ちゃんはスマホがお好き?』だなんてまたお洒落なタイトルを思いついたものですね。

まぁ、赤ちゃんはひとまず置いておいて…。

この章で述べられていることは『人間は私たちが思っている場に他人からの影響を受けている』ということについてです。

『自分の選択は自分自身の意思で選んだ、他人は一切関係ない!!』とか『自分はオリジナリティあふれる人間!私の選択は常にオリジナルだぜベイビー!!』と思い込んでいるそこのあなた。もしかしたら…。いえ、なんでもありません。

今後ともお幸せにー。

第八章:「みんなの意見」は本当にすごい?

意見の数が多いほど正確性が増す?

さぁ、今回紹介する最後の章、第八章の内容は「意見の数が増えるほど正確性が増すのか」についてです。

この章、すこし数学の話が入ってくるのですが、どうやら『意見の数が増えるほど正確性が増す』条件と、『意見の数が増えるほど偏りが強くなる』条件の二つの条件があるみたいなんですよ!!

興味深いですよね。しかしこの説明だけだと全く意味不明だと思います。

なので、続きは本をお手に取ってお楽しみください…。

私が面白いと思ったポイント!!

Googleは私たちの味方(第一章)

さて、章ごとの紹介も終わったので、『私個人がこの本を読んで面白いと思ったポイント』を紹介していきたいと思います!!

この書籍の中では『人間は自分の意見を肯定する情報を重要視する』という内容が書かれているのですが、Googleなどの検索エンジンでこの傾向が特に強まるそうです。

何故ならば、インターネット場では様々な意見が飛び交っており『簡単に自分の意見を肯定してくれる、強化してくれる情報にアクセスできる』からです。

その結果、インターネットで得た出どころ不明で摩訶不思議な根拠をもとに論理展開してくる大馬鹿者が出現してしまうのですyo〜。

あぁ、恐ろしい。

と、まぁ。『自分の意見を強化してくれる情報を重要視してしまう』この性質は心理学ようごで『確証バイアス』というそうで、誰もが持っている性質だそうです。

なので、自分もインターネット検索をするときには『反対意見を調べる』、『自分が知りたく無いと思う内容』といういった対策を徹底していきたいと思います。

この本を読むべき人

この本をお勧めできる人の特徴

さて、では次に『どのような人がこの書籍を読むべきなのか?』についてお話ししていきたいと思います!

この本を読むべき人たち!!

  • 仕事や人間関係に『心理学』を活かしたい人
  • 他人をうまく説得したい人
  • 自分の意思決定に疑問を持っている人
  • 人間の『心理的本能』に興味がある人

以上が『事実はなぜ人の意見を変えられないのか』という書籍をお勧めできる人たちだと考えています。

ぜひ実際にお手に取ってみてください。本当に面白いです。

最後に

感想:『これが人間の本質か』完全に理解した(大嘘)

さてさて、今回はターリ・シャロット氏の『事実はなぜ人意見を変えられないのか 説得力と影響力の科学』という書籍を紹介しながら、私が面白いと思ったことや本の内容を紹介してきました。

私も実際に読んでみて『わがままな人間の意見を変えるのはどうすればいいのか』、『ストレスが人間の意思決定に影響が及ぼす』など様々な新しい視点を提供してくれる素晴らしい本だと思いました

『Google検索』の件、気をつけないといけませんね!!

ということで、今回の記事はこれらいで終了したいと思います。

ボリューム的には過去最大だったのかな?まぁ、執筆していてとても楽しい記事でした。また次の執筆も楽しいものにしていきたいと思います。

では、次の記事でお会いしましょう!!ではでは!!