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【読書】『失敗の科学』という本を読んだので紹介します。|心理学、認知的不協和

【読書】『失敗の科学』という本を読んだので紹介します。

『失敗の科学』という本を読みましたよ。というお話しをします。

失敗に対して前向きになりたい

どうも皆さんご機嫌よう!!今回は書籍紹介ですよ!!

皆さんは最近何か失敗して『やらかしてしまった』ことはありますか?私は大きな失敗こそあまりしないのですが小さな失敗はよく犯します。

『失敗から逃げていては成長しない』という言葉よく聞くのですが自分が犯してしまった過ちと向き合うことはなかなかに辛いこと、結構精神的に消耗する行いです。

こんなふうに『失敗とどう向き合うべきか…。』と頭を捻らせていた時にAmazonである本が目に止まりました。

その本が今回紹介する『失敗の科学』という本です。

実際に購入して読んでみたところ、この本には『人間が失敗を犯した時に起きる「認知の歪み」』とそれによって起きる悲劇の事例がたくさん紹介されており、『失敗した』という事実から逃げ続けるとどうなるのか?ということ懇切丁寧に解説してくれています。

とても面白い本だったのでぜひ皆さんと共有したいと考えブログにて取り上げさせていただきます!!

ではまずは『書籍の概要』についてお話ししていきたいと思います!!どうぞ!!

失敗の科学

著者:マシュー・サイド 訳者:有枝春

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

書籍の内容の紹介

『失敗の科学』とはどんな本なのか?

今回紹介する『失敗の科学』という本は、

人間が失敗を犯した時に生じる「認知の歪」みが引き起こす「悲劇」や「心理的なメカニズム」』を『医療現場におけるミス』や『DNA鑑定で無実でも「有罪」と言い張る人』などを例に紹介してくれている本です。

「認知の歪み」とは?

先程の説明でも出てきた「認知の歪み」とはなんなのかを紹介させていただきますね。

認知の歪みとは「認知的不協和」と呼ばれる人が自身の認知とは別の矛盾を抱えた状態に起きる不快感を解消するために『自身の考え』を歪めて整合性を取ろうとすることを指します。

例えば、ブラック企業で勤めている人がいるとします。その人本人はすぐにでも退職したいと考えていますがなかなかやめることができません。この人には『退職する』か『現状維持』の二つの選択肢持っているのですが、人間は現状維持を好む生き物なので『現状維持』を選択指定しまいます。

しかし、『辞めたいという欲求』『ブラック企業で働き続ける』との間には矛盾が生じます。

そこで変えやすい現実(辞めたいと欲求)を捻じ曲げて『同僚は優しいから辛くてもこの職場で働きたい』というように自分の考えを歪めて整合性を取ろうとします。

これが今回の記事の中でいうところの「認知の歪み」です。

この「認知の歪み」が生じることで「失敗を犯した時に正しく失敗と向き合うことができない」ということに陥ってしまい更なる失敗を引き起こしてしまったり成長の阻害の原因となてしまします。

私たちも日常生活を送る上で無意識のうちに「認知の歪み」を経験していると思いますが大半の人はそれに気が付いていないと思います。

しかし、今回紹介する『失敗の科学』という本を読めば『どのような時に「認知の歪み」が生じるのか』を知ることができるので、この本を読めば『知らず知らずのうちに犯してしまっている過ち』を減らすことができるようになるかもしれません。

書籍全体の構成

それでは、『失敗の科学』というの本の全体像を紹介していきたいと思います。

書籍全体の構成

  1. 失敗のマネジメント(都合の悪い現実と向き合えるか?)
  2. 人はウソを隠すのではなく、信じ込む(認知の歪みが引き起こすミス)
  3. 「単純化の罠」から脱出(単純化が試行錯誤の機会を奪う)
  4. 難問はまず切り刻め(小さな改善の積み重ね)
  5. 「犯人探しバイアス」との闘い(現実の複雑性を受け入れろ)
  6. 究極の成果をもたらすマインドセット(失敗は欠かせないもの)
  7. 失敗と人類の進化(書籍全体のまとめ)

以上がこの本の全体的な構成ですね。書籍全体で「さまざまなケースでの失敗と認知の歪みによって起こる悲劇」を紹介してくれており、人間がどのような場面でどのような過ちを犯すのかをわかりやすく解説してくれています。

個人的おもしろポイント!!

第2章:人はウソを隠すのではなく信じ込む

では、この本の中で個人的に面白いと思ったポイントを紹介していきたいと思います!!

紹介する内容は第2章の『人はウソを隠すのではなく信じ込む』の内容で、『優秀な人ほど失敗を認めない』ということ紹介されている部分です。

自分の失敗を認めらない人たち

書籍の中で紹介されているのは1987年に起きた『性的暴行』の裁判に関するものです。

事件の内容はある8歳の少女が自宅で性的な暴行をされたもので、現場には精液の着いた被害者の下着と被害者のものではな意図される体毛が見つかりました。

事件後、少女の証言をもとに似顔絵を作成しそれに似た18歳のジミー・レイ・プロムガードという男性が職務質問を受け、面通しに加わることになった。

被害者の少女は面通しの場面で確証はなかったが、彼が犯人だと考え、プロムガードは容疑者になり裁判になりました。

馬鹿げた裁判

裁判では『犯行現場で採取された法医学的分析結果』が検察側の主張となったそうです。他の証拠としての『指紋』や『物的証拠』はなく、プロムガードは『自宅で寝ていた』と証言したのですが、有罪判決を受け懲役40年を宣告されてしました。

その後2000年にDNA鑑定が行わて犯行現場にあった体毛はプロムガードのものではなく別人のものであると判明しました。(検察側の分析結果は専門家の「捏造」によるものだったとのちに判明)

これで、プロムガードが犯人である根拠が完全になくなったのですが自分の失敗が認められない検察側は

  • 8歳の少女が性的に活発だった可能性(お、おう。)
  • 被害者の姉(11歳)が性的に活発だった可能性(しかも活発に)
  • 第三者が反抗現場にいた(被害者の証言によりあらかじめ否定されていた)
  • 父親が倒錯した方法で被害者の下着に精液をつけた(親近相関や自慰行為など)

などの可能性を列挙してプロムナードをなんとか有罪にしようとしました。その際に『プロムガード無罪である可能性』と『他に犯人が存在する可能性』は全く考慮せずに

結果として、検察側の主張は認められずプロムナードは無罪放免となりました。

これが優秀な人間が『自分の失敗を認められない』ことの事例であり認知の歪みが引き起こす過ちの一例です。

自分の犯し失敗を素直に受け入れることが重要ですね。

以上が私が『失敗の科学』という本を読んでみて面白いと思った内容です!!

最後に

この本を読むべき人、おすすめできる人

では最後にこの『失敗の科学』という本はどのような人にオススメできるのかを紹介していきたいと思います。

『失敗の科学』を読むべき人たちは以下のような人たちです。

この本を読むべき人の特徴
  • 自分の失敗とうまく向き合いたい人
  • 常に成長していたい人
  • 自分が所属している組織をより良くしたい人
  • 失敗した時の『人間の心理』を知りたい人

以上がこの本を読むべき人、オススメできる人です。自分自身の失敗と向き合いたい人や成長したい人にとって、この本は大いに役立つものだと思います。

だけど『失敗を認める』のは難しいよな

さて、今回はマシュー・サイド氏の『失敗の科学』という本を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

人間は失敗をする生き物だけど失敗を認めることはとても難しい。しかし、そんな人間の本当も言えるようなものを越えることができれば成長することができる。

この本はというとても重要なことを教えてくれる本です。

私自身もこの本を常に身近において『失敗から逃げたい!!』という衝動が起きた時に正しい道を歩めるようにしていきたいと思います!!

(今回の記事はこれにて終了です。)

 

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