【雑記】『失敗報告の多い職場』と『失敗報告の少ない職場』のどちらが優れているのか問題について
失敗の報告ができる人
先日の職場の会話内容
どうも皆さんこんにちはSHIZUYAです!!今回は完全なる雑記記事でして『組織においての「失敗報告数」と職場の雰囲気について』のお話をしていきたいと思います。
どうして、そんな話をブログで取り上げようと思ったかというと、先日職場内で私の上司が『お前のところは最近クレーム報告が多い』と会社の偉い人に言われていたのを聞いたからです。
その上司は『みんなは失敗を報告していないだけですよ。』と偉い人に言い返していましたが、確かにその上司は些細な問題でもクレーム報告として上の人間に報告していました。
その結果、私の職場のクレーム数は会社の他の部署よりも多くなったのですが上の人はこのことをあまり快く思っていない様子。
確かに『クレーム数が多いこと自体』は問題のだと思うのですが、過去に私が働いたことのある別の部署においてもおおよそ同じ量のクレームは受けていました。
部署の責任者はあまり上層部に報告していなかったわけですが…。
『クレームを報告すると咎められる』ならば『クレームは隠すに限る』という理論になってしまうと思うのですが、これはこれでかなりの問題。
表面上の数字は好ましいものであっても実態はクソで、評価と現実のギャップが激しくなってしまいます。
今回は以上の点を踏まえた上で『失敗報告の数多い職場』と『失敗報告が少ない職場』とではどちらが優れているのか?というお話をしていきたいと思います。
『失敗報告の多い職場』vs『失敗報告の少ない職場』
どちらが優秀なのか?
優秀な職場とは何か?
それでは、早速『失敗報告の多い職場』と『失敗報告の少ない職場』のどちらが優秀なのか?についての考察をしていきたいと思うのですが、まずは優秀な職場の定義をしていきたいと思います。
今回は優秀な職場を『高い生産性を誇る職場』と定義しておきましょう。高い生産性とはいわゆる『成績が良い』ということです(当たり前か)。
- 良好なチームワーク
- 良好な人間関係(互いを高めあう)
- どんな情報でも共有する(仕事関係に限る)
- 雰囲気がいい職場
などが挙げられると思います。職場内の雰囲気が良くなれば良好なチームワークを発揮することができる。そして、チームワークがうまく機能すれば『作業効率が上がる』ので結果として成績が良くなると考えることができます。
まぁ、上記の特徴を有している職場が必ずしも優れた業績を出すことができるのについては『業務の難易度』や『分野』によって一概にいうことができないのですが、
まぁ、今回は雰囲気が良ければ成績上がる(異論は認める)!!
ということでやっていきましょう!!
失敗報告数は『リアル』な数字なのか?
続いて『上に報告される失敗報告数は本当に正しい数字なのか?』ということを考えていきましょう。
つまり、『都合の悪い、マイナスな情報でもきちんと報告されているのか?』ということですね。
皆さんはどうですか?『職場で大切な資料を紛失してしまった!!』、『自分の担当場所に問題があり損失が発生した』という都合の悪い情報でもきちんと報告しますか?
私は…時と場合によります(笑)そこまでできた人間ではないので…。
詰まるところ『上の人間にとっては「報告される失敗報告数」は実際の失敗数よりも少ない』ということになると思います。
エイミー・エドモンドソン氏による調査
では、ここらで一度お面白いお話を紹介したいと思います。
今から紹介するのは、ロバート・I・サットによる著書『チーム内の低劣人間をデリートせよ クソ野郎撲滅法』の中で紹介されているエイミー・エドモンドソンによる怖い上司や非協力的な同僚のいる看護師に関する調査の内容です。
エドモンドソンが行ったのは、看護師を8つのグループに分け、リーダーや同僚との関係がどのように治療ミスに影響するのかという調査を行いました。
リーダーや同僚との関係が良好なチームほどミスを多く報告していた事がわかり、優れたリーダがいるグループは、最低なリーダーに率いられたグループの数十倍も多くのミスを報告していたとのことです。
以上の調査の内容からエドモンド氏はミスを報告できるのは『心理的な安心感できている』と考察しており、看護師たちは『ミスを報告するのは普通のこと』という価値観を持っていたそうです。
しかし、一方の最低なリーダーが率いるチームの看護師では恐怖が蔓延しており『そんなことをしたら首が飛ぶ』というようにミスの報告ができない状況にあったそうです。
参考文献:ロバート・I・サットン. 片桐恵理子(訳) (2018). チーム内の低劣人間をデリートせよ クソ野郎撲滅法 パンローリング株式会社 pp50-51.
以上のことから考えられることは『失敗の報告数が多い職場は良好な人間関係が構築できている』ということです。そして、『失敗報告の少ない職場は恐怖によって失敗の報告ができていない』ということも考えられます。
もちろん。『失敗報告が多い成績の低い職場』や『失敗報告の少ない優秀な職場』も存在するでしょうが、単純に失敗の数だけで職場やチームの優劣を決めつけるのは大変愚かな考えであることはわかると思います。
結論
『失敗の報告数』で職場やチームの能力は測れない
ということで、先程までの内容を踏またうえで『失敗報告の少ない職場』と『失敗報告の少ない職場』のどちらが優れているのかについて考えてきましたが、結論としてましては
失敗の報告数だけではなんとも言えない
ということになると思います。はい。冗談ではありません。
というのも、『失敗報告の多い職場』でも、従業員同士の不仲による密告合戦が頻発していから失敗の報告数がが情報していたり、
『失敗報告の少ない職場』でもチームメイトが優秀すぎる故に『誰かが失敗してもすぐにカバーされ失敗認定されないため報告されない』という可能性があるからです。
したがって、組織上層部に上がってくる失敗の報告数だけでは職場の優劣は判断できないと考えられます。
しかし、エイミー・エドモンドソン氏の調査でもあったように『雰囲気の良い職場では失敗報告が当たり前』で『クソみたいな上司がいる職場では恐怖で失敗報告ができない』ということも考えられるので注意深く観察してみるのがいいと思います。
最後に
まぁ、組織内を見直すきっかけとして
さて、今回は『失敗報告の多い職場』と『失敗報告の少ない職場』のどちらが優れているのか問題についてのお話をしていきました。
まぁ、今回の記事では『失敗の数だけでは職場の優劣は測れないが組織内を見直すきっかけにはなる』ということで結論づけておきましょう。
今回の記事の内容は私のブログではあまり取り上げないような内容でしたが、疑問に思ってしまったのですがから仕方ありませんよね。
また機会があれば、このような記事を作成したいと思います。
ということで今回はここまで!!ありとうございました!!
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