【心理学】人間は見たものしか見ない。インターネット検索の問題点/ 確証バイアス
インターネット検索は思い込みを強化する?
人間は自分の意見を肯定してくれる情報を探す
皆さんはインターネットを使いますか?
どうもSHIZUYAです!!突然ですが、皆さんは『インターネット検索』を使いますか?
おそらくこの記事を読んでいる人の大半はインターネット検索をしてこの記事にたどり着いたと思うので、答えはYESだと思います。
インターネットは『すぐに自分の求めている答え』を私たちに提供してくれるので便利ですよね!!
わからないわからない単語があれば検索し、欲しいグッズの情報を手に入れたければ検索、自分の手に負えない問題を解決するための糸口を探すために検索するなど、インターネットを使用すればすぐに答えに辿り着けるので私も愛用しています。
インターネット使用に潜む落とし穴
どんな情報でも検索してしまえば一瞬で解決策を提示してくれるインターネットですが、実は重大問題点があります。
それは、私たちに『なんでも欲しい答えを提供してしてくれて、あたかもその情報が正しい情報のように勘違いさせてしまう』という点です。
なぜかと言いますと私たち人間には『自分の意見を肯定してくれる情報を優先的に取り入れる』という性質を持っており、それが今回の記事の一番重要な『確証バイアス』というものです。
確証バイアス(かくしょうバイアス、英: confirmation bias)とは、認知心理学や社会心理学における用語で、仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のこと]。認知バイアスの一種。また、その結果として稀な事象の起こる確率を過大評価しがちであることも知られている。
ウィキペディアより引用
つまり、私たち人間は『自分が正しい』と思いたい本能があり、無意識のうちに『自分にとて都合の悪い情報を切り捨て、都合の良い情報を集めてしまう性質を持っている』のです。
インターネット検索では様々な情報や意見が存在し『検索窓でキーワードを絞る』ことで最も簡単に自分の意見に同調してくれる記事にアクセスできるので、たとえ自分の考え方が間違っていたとしても、インターネット上に存在する間違った情報を参考に自分の意見を肯定してしまうのです。
自分に有利な情報は『無条件』で受け入れる、不利な情報は『疑ってかかる』
確証バイアスについて更なる理解を深めるためにわかりやすい例を紹介しておきましょう!
例えば学生時代のテストの返却時に『100点満点』を取った時はどうでしょう?絶対に採点ミスを探しませんよね?私なら絶対に探しません!!!
しかし、『点数が「29点」であと一点で赤点を免れる状況』にあなたが陥った時、当然あなたは、採点ミスを探して赤点を免れようとしますよね?
これが確証バイアスのわかりやすい例で、100点満点を取った時には『100点という結果』を無条件で受け入れますが、29点だった場合には『29点という悲惨な結果』が受け入れがたく採点を疑いますよね。
今回は『この確証バイアスがインターネット上でどんな悪影響をもたらすのか?』についてお話ししていきます!!
Google先生は私たちの味方です
インターネット検索は欲しい答えに辿り着ける
欲しい答えが出てくるまで何度でも
さて、今回の本題に移りましょう!
冒頭でもお話しした通り、インターネットには様々な情報が溢れています。
なので、『自分の考えが間違っていた』としても自分の求める内容にたどり着けてしまい、それを真実だと思い込むことによって間違った知識を得てしまい、たとえ自分の意見を肯定してくれる記事に出会えなかったとしてもそれを見つけるまでインターネットを徘徊します。
そして、間違った考え方を仕事や人間関係などに取り入れてしまうと取り返しのミスに発展してしまう恐れがありますので注意が必要です。
以下の画像はインターネット検索の場面において、確証バイアスが働く簡単な例です

上記の画像の例では、『「〇〇」は「××」である。』という考えが正しいのかどうかをインターネットを利用して調べている例です。
検索者は当然のように検索窓に『「〇〇」は「××」である。』と入力して検索します。そして、複数の記事を参照しますが『「〇〇」は「××」である。』という考え方を肯定してくれるものがありません。
すると検索者はその記事に見切りをつけ別の記事を参照します。しかし、『「〇〇」は「××」である。』という意見を肯定してくれません。
そんなことを何回か繰り返しているうちにとうとう『「〇〇」は「××」である。』という意見を肯定してくる記事を発見しました。
検索者はその記事を興味津々で読み進め『やっぱり、「〇〇」は「××」だったんだー』と満足します。
その記事にたどり着く前に見てきた様々な意見のことは『解釈は人それぞれだ』とか『なんかさっきの記事は信頼できない』などの理由をつけて取るに足らないものとして無視して、結果的に本来の自分の意見である『「〇〇」は「××」である。』という意見が検索者の中で事実となり知識となります。
この例は少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、誰でも例外なくこのような思考をしてしまっており日常的に繰り返されているものですので、決して大袈裟ではありません。
自分が情報を集める時には『本当に自分は公平に情報を取り扱っているのか?』と自問自答をするようにしましょう。
『確証バイアス』の影響を免れるには?
それでは、次に確証バイアスをの影響を免れるためには何をすればいいのかについての考察をしていきたいと思います。
確証バイアスを免れるのに有効的だと考えれる対処法は以下の通りです。
- 自分の意見を客観的に認識する
- 自分にとって都合の悪いことを考える
- 対象との接点が全くない人間に意見を求める
自分の意見を客観的に認識する
何度もお話しした通り、私たちは確証バイアスという『自分にとって都合の良い情報を集め、都合の悪い情報を無視する』という性質を持っています。
そのため、物事考えたりする時には常に『自分が何を信じたいのか』を認識するようにして、自分の考えや意見が『客観的事実にも基づくものか?自分の都合のいい情報のみで構成されていないか?』ということを考えることを癖にしておくことが有効です。
これにより、客観的な視点を確保することができて確証バイアスの影響を軽減できると考えられます。
自分にとって『都合の悪いこと』や『反対意見』を考える。
2つ目は『自分が最も考えたくないこと』、『自分にとって都合の悪いこと』を積極的に考えるようにすることです。
私たちは『自分にとって都合のいい面に注目する』という本質がありますのでそれとついになることを考えるのです。
しかし、自分にとって都合の悪いことを考えるのは結構な認知的な負担がかかるため苦しいと思います。
最初のうちは大変かもしれませんが、何回も繰り返していくうちに次第に慣れていき精神的負担も軽減されるので、頑張っていきましょう!!
対象との接点が全くない人間に意見を求める
3つ目は、評価対象と全く関係のない人物に意見を求めることです。
自分だけで解決しようとするとどんなに頑張っても評価は偏ります。その評価対象に長く関わっていたり思入れがあったりすれば尚更です。
そんな時には『客観的な視点を持った第三者』に意見を求めましょう!!
自分の持論が出来上がってしまっていると既に自分の意思とは関係なく『自分にとって有利な情報』に目をけてしまっている可能性があります。
そのため、自分が向き合っている問題に関心が薄い第三者の意見を聞くことによって客観性が保たれ確証バイアスの影響を軽減できると考えられます。
もしも確証バイアスに影響されない決断をくだしたいのでしたら、自分の考えを客観的に見てくれる第三者に意見を求めるのが一番でしょう。
最後に:インターネット検索での情報収集もほどほどに
確証バイアスには気をつけよう!!
さて、今回は『確証バイアス』がインターネット検索に与える影響についてのお話をしてきましたがいかがでしたか?
私たちには『自分の意見を肯定してくれる情報を優先的に取り入れる』という性質が備わっているため、何かの情報を取り入れる時には十分に吟味する必要があります。インターネットが普及して様々な情報に簡単にアクセスできる現代においてはなおさらです。
『自分の考え方のくせ』や『自分が何を信じようとしているのか』を客観的に見つめることで確証バイアスの影響を軽減できると思いますので、お互いに注意するようにしましょう!!
ということで、今回の記事の内容は以上です!!ありがとうございました11
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