【心理学】返報性の原理:他人に優しくする『メリット』がすごい!人間の脳の仕組みを利用しよう!
返報性の原理:他人に優しくする自分に返ってきます。
他人に優しくすることは『メリット』がたくさん!!
人間はコミュニティの中で生きている
どうも皆さん御機嫌よう!!SHIZUYAです!!今回の記事では心理学の『返報性の原理』についてお話ししていきたいと思います!
突然ですが、皆さんは『他人から親切にしてもらったら「お返し」はしますか?』
実は、私たち人間は『他人に親切にしてもらったら「お返し」をしたくなる本能』を持っており、他人から何かしらの好意を受け取った際には何かしらお返しをしたくなってしまします。
今回の記事では人間関係の豊かさを向上させるのに必要な『他人に親切にする』という行為の重要性と、メリットについてお話ししてきたいと思います。
『返報性の原理』:人は親切にされたら「お返しをしたくなる」
心理学において上記のような『他人に親切にされると「お返しをしたくなる」』という人間の本能を『返報性の原理』と定義しております。例えば皆さんは次のような体験をしたことはありませんか?
- 試食したら購入しないと申し訳なく感じてしまう
- 贈り物をされたら「返さないと!」と義務を感じてしまう
- SNSで「いいね」されると返したくなる
- 年賀状が届いたら「返さないと」気が済まない
上記の例のように『他人に親切にされたら「お返し」したくなる』という心理が返報性の原理が私たちの行動に影響を及ぼした結果です。
それでは、次にこの返報性の法則を実生活で活用していく方法について考察していきたいと思います!!
返報性の原理:4つの分類
返報性の原理は大きく分けて4つの種類が存在します
返報性の原理は『他人に親切にされたら「お返し」をしたくなる』というように先ほど説明しましたが、これは『好意の返報性』と呼ばれるポジティブにはポジティブで返したくなる返報性の原理の中の一つでして、他にもさまざまな種類が存在します。
- 行為の返報性(好意には好意を)
- 敵意の返報性(敵意には敵意を)
- 譲歩の返報性(譲歩には譲歩を)
- 自己開示の返報性(自己開示には自己開示を)
以上の4つの分類に関してはおそらく名前を見ただけでおおよその中身を想像できるとは思いますが一応一つづつ解説していきたいと思います。
好意の返報性:親切にされたら親切で返したくなる
親切にされたら邪険にできないですよね!?
『好意の返報性』とは、他人に親切にされたら親切で「お返し」したくなるというものです。
もし、相手から好意的な贈り物をもらったら『何かしらのお返しをあげたくなる』という義務感が湧いてくると思います。
軽い親切だとしも、親切にしてくれた人に対して『は?余計なことしてんじゃねぇよ!』とは言い返しにくいですよね(相手のことが嫌いなら話は別ですが)。
このように、私たちは『親切には親切で返さないと違和感を持つように設計されている』ので、もし良好な人間関係を望むのでしたら『なるべく他者に対して優しくなる』よう心がけましょう。
敵意の返報性
敵意を向けられて相手を好きになる人間はいない。
『敵意の返報性』は他者から受けた悪意を受けた場合、悪意を持って対峙してしまう返報性の原理の一つです。
『眼には眼を歯には歯を』、『やられたらやり返す。倍返しだ!!』などが敵意の返報性をいい感じに表し得ている言葉です。
例を挙げるならば、
- 家族を手にかけた犯人に復讐をしたくなる
- 接客で『クソ』みたいな客に罵られた時に言い返したくなる
- 嘘をつかれたから嘘をつき返す
- 好きなアーティストが貶されたら、相手が好きなアーティストを貶したくなる
しかし、悪意や敵意というのは「隠しやすい」という性質を持っているため、表面上だけではどの人物が悪意を持っているのかがわからない場合もありますので、知らず知らずのうちに恨みを買っているかもしれません。
譲歩の返報性
相手に譲歩させたら『申し訳なくなる』
『譲歩の返報性』とは他人が自分に対して何らかの譲歩をしてくれた場合において、こちらも譲歩で返すというものです。
例を挙げるならば、
- 商談相手に渋々値下げをさせたら、申し訳なくなってこちら側もどこかで譲歩する
- 友人に無理を言って頼み事を聞いてもらったら、次回その友人から厄介な頼み事されても断りづらくなる
- 厄介な頼み事をされた後に、比較的楽な頼み事をされたら承諾せずにはいられなくなる
などですね。要するに『相手に不利益を被らせるのが申し訳ないから、こちらも少しなら不利益を被る』ということです(そのままの説明でごめんなさい)。
自己開示の返報性
『自己開示の返報性』とは他人が心を開いてこちらに接してきた場合に、こちらも心を開きたくなるものです。
例を挙げるならば、
- 相手の『人には言えない秘密』を聞かされることによって信頼感が湧く
- 相手がオープンに接してくるとこちらもオープンな態度で接したくなる
相手が自分を信用して色々なことを晒してくれているのに、『こちらのことは何も晒していない』となると、申し訳なく感じますよね。ゆえに、こちら側も自分の内面を晒したくなるのです。
返報性の原理を日常生活やビジネスに組み込む
日常生活やビジネスで返報性の原理を活用してみよう!!
返報性の原理の活用例を紹介します。
それでは次に返報性の原理を日常生活で使用するさの例をいくつか紹介していきたいと思います。以下をご覧ください。
- 仲良くなりたい人に贈り物をする
- 頼み事されたらできる範囲で『誠実』に対応する
- 販売所ではクーポンや試供品を提供する
- 一定期間のお試し期間と手厚いサポートを提供
仲良くなりたい人に贈り物をする
日常生活での活用例の一つ目は『仲良くなりたい人に贈り物をする』というものです、
プレゼントを贈られると相手は『自分に対して親切にしてくれたから、邪険にはできない』というように考えます。
これにより相手はあなたに対して悪印象を抱きずらくなり、人間関係を良好にすることができるでしょう。
贈り物をするときの注意点としては
- 高価すぎるものは送らない(缶コーヒー程度が好ましい)
- 贈り物の頻度に気をつける(ごくたまにで良い)
- 恩着せがましくならないように心がける
- お返しを絶対に求めない
などを注意していただければ、返報性の原理が働いて人間関係をいい方向に進めることができると思います。
頼み事されたらできる範囲で『誠実』に対応する
他人との信頼関係がある程度築けてきたら『相手から頼み事』をされる機会があるかもしれません。
そのような時には、あなたさえ良ければ『快く承諾し、誠実に対応』するようにしましょう。相手に頼み事をすということは私たちが思っている上に勇気がいるものです。
なので、相手が抱いているプレッシャーに対して上手に対処することができれば相手に『安心感』を与えることにつながるので信頼関係を大きく向上させることにつながるでしょう。
ただし、あくまで頼み事快諾するのは『あなたにできる範囲』で構いません。
もし都合が悪いのでしたら『嘘は絶対につかず誠実に断る』ようにしましょう。
販売所ではクーポンや試供品を提供する
続いての手法は『販売所ではクーポンや試供品を提供する』というものです。
スーパーとかでよく見かける『試食を食べたり』や『試供品をタダでくれたり』すると、『なぜか購入しないと申し訳ない』という気持ちになったことがあると思います。
これは返報性の原理によるもので、戦略的に行えば売り上げが間違いなく伸びることでしょう。
これは心理学者デニス・リーガン氏が1971年が行った実験によって効果が確かめられていますので、気になる人は調べてみてください。
一定期間のお試し期間と手厚いサポートを提供
これも3つ目の手法と似たようなものなのですが、あなたが提供したいものがサービスである場合には『一定期間のお試し期間』を設けることで売り上げのアップが期待できます。
まず、ポイントとしては『無料である』という点ですね。無料で提供されると人間は相手に足して恩を感じます。
そしてさらに重要なのが『手厚いサポート』を提供することです。これが一番重要です。
サービスを利用中にお客さんにトラブルが生じた場合には手厚いサポートを提供することで、より返報性の原理が働いてサービスの加入率が高くなると期待できます。
なぜならば、トラブルの対応の大半は『人が行う』からです。
今のご時世、サービスへの加入はたいていオンライン上で行うことができて『人間とのコミュニケーションが一切ない』といことがほとんどです。これではいくら無料期間の提供で返報性の原理の効果期待しても良い効果が期待できません。
なので、人間であるスタッフがお客さんからの『相談』には誠意を持って丁寧に対応することによって『恩を返す相手』ができますので、返報性の原理の効果が大きくなると期待できます。
もし、返報性の原理をサービスの中に組み込みたいのならば『恩を返す相手』を設定することも心がけるといいでしょう。
最後に:返報性の原理の多用は厳禁です
恩を売ろうとして警戒されないように注意しよう
さて、今回の記事では『他人に親切にされると「お返しをしたくなる」』という人間の本能である『返報性の原理』についてのお話をさせていただきました。
今回の記事を読んでいただいた方には、私たちの身の回りで結構『返報性の原理』が活用されていることに気が付き、『自分も返報性の原理を駆使しよう!』とお想いになった方も結構いるのではないでしょうか?
ですが、返報性の原理による利益をおい求めて『必要以上に他人に恩を売ろうとする』のは控えた方がいいでしょう。
その理由として、人間はやり過ぎと言えるほどの親切にしてくれる人に対して警戒感を抱いてしまうからです。
例えば、
- この人、すごく親切だけどなんだか裏がありそう。
- たくさんや助けてもらっているけど、何も返せるものがなくて気まずくなっちゃう。
などのように、過度な奉仕はかえって相手との距離を遠ざけてしまうことに繋がりかねません。
他人への親切はほどほどに。
ということで最後になりますが『返報性の原理』は誰でも簡単に使用できるテクニックなので、使用方法に注意をしながら活用してきましょう!
このブログでは、他にも心理学で役に立つ情報を紹介しておりますのでもし興味がありましたら他の記事も覗いていってください!!
ありがとうございました!!
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