心理学・雑学

【心理学】人間は見たいと思うものを見る/ 選択的注意 / カクテルパーティ効果

【心理学】人間は見たいと思うものを見る / 選択的注意 / カクテルパーティ効果

はじめに

興味とともに変わる世界

自分が何かに興味を持った瞬間、身の回りの世界が変わった。

そんなこと経験したことありますか?

例えば、『欲しい車ができたら急に街で見かける量が多くなった』、『旅行に興味を持ったら旅行に関する情報が自然と自分の周りに集まるようになった』などです。

私たちの世界が、私たちのために世界を最適化してくれているのでしょうか?

だとしたら、この世界は、、、

なーんて、思っちゃったりしていませんか?

実はこれ選択的注意』という脳の機能の一つと言うことで説明できます。

選択的注意(カクテルパーティ効果)とは?

選択的注意とは、様々な情報が飛び交う複雑な状況の中で、個人が重要だと認識する情報のみに注意を向ける認知機能。

カクテル・パーティー効果は選択的注意の一例で、複雑な状況の中でも『自分に関する情報や、興味のあること』を識別することを指す。

以上の説明のように、人間の脳は自分が興味を持っていることや親しんでいるものを重要だと認識し、日常生活の中での様々な情報の中から必要だと思う情報のみに注意を向ける能力を持っています。

これを、選択的注意と言います。今回はこの選択的注意を中心にお話していきたいと思ます。

選択的注意 / カクテルパーティー効果

自分に関する情報には敏感

選択的注意は自分が重要だと思っていることや親しみのある事柄に注意を向ける能力だと先ほど説明しました。

それでは、その具体例を挙げてみましょう。

選択的注意(カクテルパーティ効果)の例

あなたは、大きなパーティーに参加しています。周りにはたくさんの人がいてみな会話をしており、誰がどんな内容を話しているのか識別不可能なほどです。

しかしふと、雑音でいっぱいの会場の中で誰かがあなたの名前を言いました。

しかし、周りは皆喋っているので誰が自分の名前を言ったの判別はできなかった上、会話の内容までは聞こえませんでした。

以上が選択的注意(カクテルパーティ効果)の例なのですが、上記の文章のの中で一番注目すべき点は、

何故、雑音でいっぱいの環境で自分の名前だけを聞き取れたのか?

ということですが、これは冒頭でも説明した選択的注意が働くことにより、あなたの脳が『自分の名前が自分にとってとても重要な内容なもの』とし認識しているからです。

より具体的に言うと、

人間の脳は、不必要な情報必要な情報を常に判別しており、不必要な情報はシャットアウトして必要な情報を優先的に取り入れる。

と言い合わすことができ、案外私たち人間は無意識のうちに情報を取捨選択しているのです。とても興味深いですね。

選択的注意とは、人間が本当に必要な情報のみに注意を向けるための脳の機能の一つ。

カクテル・パーティー効果は選択的注意の一例で、複雑な状況の中でも『自分に関する情報や、興味のあること』を識別することを指す。

興味を持つだけで世界が変わるのは何故?

興味を持った途端世界が広がる

それでは、人間の脳が必要だと思う情報は『自分の名前』以外にどんなものがあると思いますか?

それは、

『自分の好きなもの、興味を持っているものです。』

この記事の冒頭部分でも挙げた例のような、

  • 『欲しい車ができたら急に街で見かける量が多くなった』
  • 『旅行に興味を持ったら旅行に関する情報が自然と自分の周りに集まるようになった』

これが良い例でして、欲しい車ができた途端に街で多く見かけるようになったのは、『あなたの脳がその車が重要なものであると認識し無意識のうちに探している』ということでありまして、旅行の話も同じ理屈ですね。

つまり、変わったのはあなたの『何を見たいのか?何が欲しいのか?何に興味を持っているのか?』と言う価値観であって世界が変わったのではないのです。

私たちは見たいと思ったものを見る

これまで簡単に選択的注意の説明をして参りましたが、次は勉強に応用する方法を紹介したいと思います。

特定の物事に興味を持った瞬間にそれに関する情報が身の回りで増えたのは、『脳がその情報を重要である』と認識したためであり、決して世界が変化したわけではない。『自分が何を見ようとしているのか、何が見たいのか』と言う価値観がアップデートされたからです。

勉強への応用

選択的注意を勉強に応用するなら

選択的注意を勉強に応用する方法をご紹介したいと思います。

選択的注意の効果を一番発揮できるのは暗記科目だと思うのですが、いったい何をすればいいのでしょうか?

それは、

『事前に勉強する内容を単語帳でチェックしておく』

というもので、あらかじめテスト等で出題頻度の高い『単語や概念』を事前にチェックしておき重要であると脳に認識させることによって選択的注意の恩恵が受けられるのではないかと考えることができます。

単語帳、は主に教科書の中でも重要なキーワードばかりをピックアップしてくれていますよね。

学校の授業を受ける前に、重要語句をチェックしておくことによって授業の本当の重要な部分にフォーカスすることができると考えられます。

老若男女問わず、勉学をする人間はある程度先に事前知識をざっくりでも良いので把握しておくと学習効率が高まるのでおすすめできます。

【おすすめの勉強法】

  • 授業前に単語帳をチェックしておく
  • 内容は覚えなくても良いので教科書をサラッと読む

さいごに

選択的注意についてのお話でした〜。

さてさて今回は、選択的注意とは、様々な情報が飛び交う複雑な状況の中で、個人が重要だと認識する情報のみに注意を向ける認知機能である選択的注意の概要と実例、勉強への応用を簡単にご紹介しました

人間は、自分がどのような価値観を持っているかによって、見える世界が変わる問いうものでとても興味深い内容でしたね。

人間は、自分にとって重要であり興味のある分野を優先して認識する傾向にあるということは言い換えてみれば『自分の興味を幅を広げれば見える世界が広がる』とも考えることができますので、私自身も様々なん分野に興味を持っていろいろな勉強をしていきたいと考えています。

お互いに頑張りましょう!!

(今回は以上です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。)

・人間の脳には、必要な情報のみを選択して受け取る機能がある(選択的注意)。

・人間の脳は特定のものに興味を持つとそれに関する情報を集めようとする

・予習をすることで学習効率が上がる

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